さて、本記事は小説形式でお届けしております。
まだ前回の話を読んでいない人は、ぜひこちらから読んでみてください。
前回の話では、もえとけいたの恋愛の行方に決着がつきました。
2人は初デート段階では非常にいい感じで、お互いのことを意識しあっていましたが
けいたが誘った合コンで、もえがしゅんちゃんに一目ぼれをしたことによって歯車が狂いだし、最終的にこの2人が結ばれることはありませんでした。
この話は偶然が重なって起きたドラマのような話ではありますが、「乙女心は空模様」という言葉がある通り
女性の心は複雑にできているということが象徴的にわかるエピソードかなと思います。
皆さんもすでに思い知っているかもしれませんし、もしかしたらこれから知ることになるかもしれませんが
女性の心というものは非常に複雑で、男性脳では理解できないことがしばしば起こります。
これは男女の脳の違いであり、ある程度仕方がない部分ではあるのですが
とはいえ、女性との恋愛を有利に進めるためには、この女性心というものを、どれだけ理解できているかということが重要になってきますので、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。
さて、残すところこの物語も2章分になりましたが、九章では、しょうまともえの恋愛の行く末を描いていきます。
果たして2人は結ばれることができるのか?
それでは、参りましょう。
クリスマスの日に起こった1つの奇跡
俺は口を開けてぽかーんとあっけにとられていた。
というのも、俺が誘ったデートをすんなりもえちゃんがOKしてくれたからだ。
最初は多分断られるんだろうなとかいろいろ心配して、結局、琥珀と約束した学園祭当日より1週間先の昨日、やっとの思いでもえちゃんをデートに誘うことができた。
そしたら、1週間悩んだことがばからしくなるくらい早く
もえちゃんから「ぜひ!私でよければ!」とデートの誘いをOKする返事が返ってきた。
たくま先輩が先に動いて失敗したのはしっていたけど、けいたがもえちゃんをデートに誘っていると思っていたのであっさりOKされたことはとても意外だった。
けいたがそもそももえちゃんをデートに誘っていなかったのか、それとも誘ったうえでうまくいかなかったのか?
まあ、それはどちらでもいいかと思った。
そんなことを気にしていても始まらないし、今はせっかくもえちゃんがデートの誘いをOKしてくれたんだから、それを一緒に楽しむことだけを考えようと思った。
そして、デートが決まってから最初の月曜日である今日、俺は琥珀とカフェに2人で来ていた。
「てな感じで、もえちゃんと2人でカフェにデートに行けることになったわ。ありがとう!」
「おーー!そうか。勇気をもって誘ってみてよかったな」琥珀は本当に嬉しそうにそう微笑んでくれた。
「いや、本当琥珀のおかげだよ。あのとき琥珀が言ってくれた、挑戦しなかったらいつまでも望む未来は手に入らないぜ。っていう言葉がなかったら、俺絶対にちきって誘ってなかったからさ」
「いいってことよ!こんな簡単にうまくいくと思ってなかったから、俺もびっくりしてるわ(笑)」琥珀は頭を掻きながら笑って言った。
うまくいくと思ってなかったんかい!と頭の中で全力で突っ込んだが、言葉にはださなかった。今回は結局、琥珀の言葉に救われる形になったので、まあいいやと思った。
「でさ、初デートでなんか気を付けた方がいいことってある?」俺は琥珀に聞いた。
「おまえ、俺がゆらちゃん誘って失敗したのしってるだろ。俺に聞いても大した答えでないかもしれないぜ」琥珀は真顔でそういった。
俺は少し考えてから、しっかり考えた言葉で琥珀に話した。
「うーーん。たしかにそうかもしれないけど、俺は琥珀に服装の5箇条を教えてもらって、こないだ勇気づけてもらって、それでここまでこれた。だから、琥珀のことを信じてるんだ。」
琥珀は少し驚いた表情を見せたあと、優しく微笑んでいった。
「はは。お前はいいやつだなしょうま(笑)」
「わかった。じゃあ、俺が思う初デートの極意を教えてやろう」琥珀はそういうと、ゆっくりと話し出した。
3人目の男の子
いよいよ明日がしょうま君とのデートだ。
これで合コンに来てくれた男子のうち最後の1人だ。琥珀君は助っ人なのでノーカウントしている。
とはいえ彼もゆらを積極的に口説いたようで、それが少々重かったとゆらから聞いたので、とことん肉食系男子だったようだが。
ここまで振り返るとこの一か月くらいの間にたくさんの出来事があった。
最初はたくまさんがデートに誘ってくれた。
服装はださいし、デート中の会話もつまらなかったけど、今思えば、こんな私を気になってくれて本当に感謝しかなかった。
そして次はけいた君とデートに行った。
彼はいろんな細かいところを気にしてくれて、会話も楽しくてすごくいい人だったけど、私がタイミング悪くしゅんちゃんに出会ったことで、破綻してしまった。
後悔はないけど、あのときしゅんちゃんに出会っていなかったらって、ときどき思うことはある。
そして、しょうま君。
まさか合コンから3週間くらい経って、私を誘ってくれるとは思っていなかった。
最初は、たくまさんとけいた君のどちらとも私がうまくいってないことを知って、そのタイミングで狙って誘ってきたのかなと疑ったりもしたが
いろんなところから話を聞いていると、どうやらそういうわけでもないようだった。
恋愛って、すごく運命的なものなのかもしれないなと思った。
同じ人に出会うのだって、どのタイミングで出会うのかによって大きく変わってくるし
今回みたいにどのタイミングで誘うのかによっても結果は大きく変わってくるだろう。
今回しょうま君が最初のタイミングで、たくまさんやけいた君と同じように私のことを誘ってきてくれていたら、話はいろいろと変わっていたかもしれないなと思う。
泣いても笑っても、今回の合コンでご縁があった男性の最後の1人。
悔いのないようにデートに臨もう。
この2週間後、私は夢にまで見た聖なる夜を迎えることになる。
3人の恋模様の結末
今日はクリスマスの日。
俺は寒空の下、駅で待ち合わせをしていた。
空からは雪が舞い降りてきていて、なんだか今日という日を特別な日に演出してくれようとしているように感じた。
「はぁーーー。」吐き出した息は白く可視化され、銀世界の中に消えていった。
不思議と気持ちは落ち着いていた。
周りの澄んだ空気がそうさせてくれているのかもしれない。
ふと周りを見渡すと、カップルばかりが楽しそうに歩いていた。
手をつなぎながら、微笑みあいながら、言い合いをしながら、それぞれのカップルが思い思いにそれぞれのカップルの距離感で聖なる夜を楽しんでいた。
聖なる夜に女性とデートをすることを、中学生くらいの頃から夢見ていた。
結局その夢は、あれから5年後くらいの今日叶うことになった。
かなが合コンに誘ってくれる前は、こんなクリスマスを過ごせるとは夢にも思っていなかった。
大学のメインストリートを歩く楽しそうな男女を見ては、俺の学生生活はこんなはずじゃなかったと落ち込んで空しい気持ちになっていた。
でも、かなが合コンに誘ってくれてもえちゃんに出会って、琥珀が背中を押してくれてもえちゃんとこないだ初デートに行くことができた。
初デートは2人が好きなカフェでのデートだったが、落ち着いて話ができた。
俺は琥珀やけいたのようにぺらぺらと話すのが得意ではないので、いろいろと心配をしていたけど、別に話すのが得意でなくてもデートはうまくいった。
デート前に琥珀が教えてくれたけど、むしろ、相手の話を上手に聞き出してそれを膨らませながら話を聞いてあげる技術があれば、自分の話をそんなにたくさんする必要はないようだ。
琥珀は、それを頭ではわかっていてもついつい話過ぎてしまうと自分で反省していた。
琥珀に教えてもらった通り、俺はもえちゃんの話を上手に引き出してそれを膨らませることに終始した。
時々話が盛り上がって自分の話をしたりもしたが、それはそれでもえちゃんが楽しく聞いてくれているような気がしたからOKだったんだと思う。
あとは、琥珀にデート前会った時聞いた
「デート中にもしいい感じになっても、変に好意は出しすぎるな。相手がまだ自分のことを気になり始めているくらいのときにガンガン好意を出してしまうと、それで相手に引かれちゃう可能性があるから気をつけろ」
という言葉を信じ、デート中は必要以上に好意をむき出しにすることはやめた。
すると不思議なことに、もえちゃんの方から、「しょうま君は今日のデート楽しかった?」と聞いてきた。
だから俺は「楽しかったよ!」と答えたら、「また行きたいね」ともえちゃんが返してくれた。
このことを後から琥珀に報告したら
「おー!狙い通りじゃん。多分もえちゃんもしょうまのこと気になってたけど、しょうまが全然それっぽいこと言ってこないから、心配になって聞いてきたんだと思うよ!」
「もし、しょうまが逆にガンガン好意をむき出しにしてもえちゃんにアピールしてたら、もえちゃんには当然しょうまの好意は伝わるけど、そのしょうまの好意に価値を感じてもらいにくくなって、きっともえちゃんの方から好意のアピールはしてこなかっただろうね」
と琥珀は言っていた。
こんなに恋愛のことを分析できているのに、琥珀がこないだゆらちゃんとうまくいかなかったのが不思議でしょうがなかった。
と、そんな感じで初デートを振り返っていると、待ち合わせ場所にもえちゃんがやってきた。
もえちゃんに会っても平常心を保つように心がけていた。そしてそのままスムーズにデートは進み
ディナーを食べ終わったあとの帰り道、俺は思い切ってもえちゃんに告白をした。
はい。今日はここで終わりたいと思います!(笑)
ちょっとドラマみたいにもったいぶってみましたが、あんまり「次が気になるー!!」という感じでもないですかね?なんとなくこの後2人がどうなったか予想はつきますしね(笑)
さて、ここで僕は誤解されないように皆さんに伝えておかなければならないことがあります。
いつ言おうかとタイミングを見計らいながら、九章まできてしまいましたが、
この物語に出てくる琥珀は僕のことだと最初の方でお伝えしたかと思います。
で、その琥珀(僕)がしょうまやけいたに恋愛の極意的なことを教えるシーンをいくつか書いてきました。
あれを読みながら皆さん疑問に思いませんでしたか?僕のプロフィールを詳しく読んでくださっている人ほど疑問に思ってほしかったんですが
「あれ、琥珀さんて大学時代はモテなくて、社会人になってからモテたんじゃなかったっけ?今回の話だと、琥珀さん大学時代からめちゃ恋愛のことわかっててモテてそうじゃん。え、プロフィールに書いていることは嘘だったの?」と。
こう疑問に思った人いませんでしたか?(笑)
この物語は何度も言っているように、基本的な登場人物の関係性や起きた出来事の軸や時系列はノンフィクションです。
が、一部脚色を加えていると言いましたね。
はい。琥珀(僕)がしょうまやけいたに恋愛を教えるくだり、あれかなり脚色を加えてます(笑)
実際に恋愛的のアドバイス的なことは、軽くしょうまやけいたにしていましたが、あんなに立派なことは当時の僕は言えていないです。
琥珀(僕)がしょうまやけいたに恋愛を教えるシーンは、今僕が物語を書きながら、皆さんに恋愛の極意を教えるために作りだした演出です。
僕が大学時代モテなかったのは事実です。だから当然、この物語でしょうまやけいたに語っているようなことは、当時の僕はわかっていませんでした。
ちなみに、僕がゆらちゃんにしつこく迫って嫌われた部分は実話です(笑)
ということで、いつこれを伝えようかと思っていましたが、やっと、伝えることができました(笑)
一部の人に「琥珀さんはうそつきだ」と思われていたらどうしようかとひやひやしながら九章まで筆を進めてきていました。実は(笑)
「そんなことかよ」って思った皆さんには、こんなどうでもいい話をしてすいませんでした。
次はいよいよ最終回です。
最終回では、登場人物のその後を描いていきます。それぞれが今回の合コンを経て、どのようなことを感じ、どのように成長したのか。
そんな締めくくりにしたいと思っています。
ここまでこの物語にお付き合いいただいております読者の皆様、ありがとうございます。
あと一章、最後までお付き合いいただければ恐縮です。
それでは。
La informaciГіn del cuarto componente procediГі directamente de las tablas de mortalidad del Consejo Nacional de PoblaciГіn CONAPO cheap cialis online